HACCP制度化と食品衛生責任者
食品衛生法の改正に関し、細かい検討が進んできています。
先日の検討会では、今回の法律改正と飲食業などで従来からお店にいらっしゃる食品衛生責任者のあり方が議論されました。
そもそも今回の法律改正では、衛生管理を「計画を作成」して、「計画に沿って実行」し、「内容を記録に残す」という手順ですることになります。
『そんなこと、従来からやっているよ。』と言われるお店も多いかと思います。
しかし、お店で忙しい皆さまも、頭の中と行動だけではなく「書類に残す」ということをしなければならないのです。
当然、食品衛生責任者の方のお仕事は多くなります。
直接、営業許可を「出す」、「出さない」には影響を与えないとも言われていますが、立ち入り検査にはこれらの書類が活用され、きちんとされていない場合は行政指導がされることになると思われます。
『これじゃぁ、仕事が増えるわ、罰則はされるわで良いことがない。』と思われるかもしれません。
そこで、先日の検討会では、優良なお店には、多くの都道府県で数年に一度の義務化がされている食品衛生責任者の実務講習会の免除や間隔をのばす(例えば3年に1回の義務を5年に1回にするなど)等の優遇策が検討されました。
もちろん、制度化の本来の目的に沿って、お店の安全性が上がることでお客様から愛されるお店になることは良いことです。
そして、都道府県によってはその優良店を認定する制度も整ってきています。
まだまだ先と思わないで、いち早く取り組まれるお店が増え、安全でお客様に愛されるお店がどんどん増えるようになればと思っております。